2017年 05月 03日
#信州でよかった ②セイちゃん荘の夜 |
上田城、岡崎酒造とみて周り、次はそばを食べに
そばの里・丸屋に向かった。
店は国道18号のそば。
味は・・・それより待たされた待たされた。
11時30分に着き、先行客は2組7人ほど。
1組目はもう食べていた。
それなのに、待つこと久し30分。
てんぷらせいろを頼んだのが失敗?
そばはまァまァであったし、てんぷらも普通かな。
そばの香りがかなり弱いか。
帰りに厨房を覗くとおじいちゃんが一人でがんば
っていた。
上信道に戻り、一路飯綱高原に向かう。天気は上
々。いきなりセイちゃん荘には向かわず、去年き
たときの山菜狩りの場所に向かう。
今年はどうかな。
だいだらぼっちという民話の怪物の足跡という大
座法師池を過ぎ、少し行って左に折れ、山道をく
だって行く。
懐かしい場所で今年も車を停め、細い道を上がっ
ていくと、まるきり去年と違う。
タラの芽もコシアブラもなんにもない。
どうやら来るのが早すぎたようだ。
一応、ポッカリさんと二人で去年の収穫場所周辺
を歩いたが、なんにもなかった。
まことに残念である。
こういうこともあるんだねと、気を取り直してさ
らに山を下った。途中の村落に迷い込みながら咲
き誇る花を愛でた。
サクラ、しだれ、花桃、こぶし、タムシバ、木蓮
チューリップ、水仙、芝桜、ヒヤシンス、れんぎ
ょう・・・
桃源郷であった。
これなら馬頭観音さんも幸せであろう。
ナビの助けを借りて東飯綱高原・天狗の湯に向か
う。セイちゃん荘はこのそばだ。
約束の4時半よりだいぶ間があるので、先にここ
の湯に入る。
露天風呂に浸かりながら、目の前に霊仙寺(れい
せんじ)山、左に高妻山この二峰をあわせた飯綱
山が見える。
右を向けば妙高山である。
雄大な景色の天然温泉を楽しみ、いよいよ彼にむ
かえに来てもらった。
セイちゃん荘はここから500mほど。
森の中の一軒家である。造りはカナダ人設計監修
のロッジで暖炉一個でポカポカだそうだ。
これは前の前のルーエのもの
彼はもともとココに住んでいて、ホテル・ルーエの
ほうは管理人として頑張っていた。
去年の大病でそれをやめ、これからはココで自由で
伸び伸び気の置けないお客様だけとって、1日1組
限定の農家民宿をやろうとしている。
庭にはまた山野草のタネやら苗を植え、無駄に伸び
た樹は切り始めた。
奥さんのクニ子さんも若返ってキレイであった。
そういうと大笑いしてた。
さっそく夕餉になった。
ぜーんぶ山菜料理である。
さっき行った山には全然なかったが、セイちゃん
と二人で新潟県に行って取ってきたんだそうだ。
うれしいねェ・・
コシアブラ白味噌和え
山ウドのフライ
コシアブラの鰹節和え
カタクリのお浸し
下 ワサビ(右)と花豆
クレソン
上田・岡崎酒造 亀齢 (杜氏 岡崎美登里)
笹寿司(おかわり自由)
原田さんは初めてなので、この山菜ざんまいに
開いた口がふさがらない。
また、亀齢の生酒のおいしかったこと。
話題豊富なお話名人・セイちゃんがまた今夜も
饒舌だった。
初めて聞く話は、三田に生まれ東京で働きだし
た頃のこと。
今は亡き松尾和子とは友達で、よく麻雀をした
そうだ。負けたくないから、ダマ天を張ってい
るとよく落ちてくれ、あんたはまた汚いマネを
して、地獄に落ちるわよとか、ひどい文句を言
われたんだとか。
付き合いも長くなったが、最後に彼女が亡くな
り買っていたプードル二匹の処理にみんなが困
ってセイちゃんちで引き取ってよということに
なり、長野に連れてきてしばらく飼ったそうで
ある。
また、小森のおばちゃまとは仕事もして、彼女
に代わって映画を見て、出来・不出来、役者や
監督の評価を書いては3万円もらい、月に10
本はこなしていたそうだ。
あの当時で30万円だからねーと言ってたが、
いつくらい?昭和40年ころか。
私が大学生のころだな。
もう二人ともいないからいいやねバラシても。
とにかくなんでもやる人。趣味が増え続けてど
れもやめないでいるのがスゴイ。
今は、山菜とキノコ狩り、そば打ち、畑、上越
市での海釣り、ゴルフ、野球(巨人戦は後楽園
で)、絵画、ジャズ、リュージュ(そりの速い
やつ)、そして民宿経営。
趣味はもっと多くて書ききれない。
最近はクニ子さんも海釣りに行き、イナダので
かいのを何本も上げるんだとか。
保刈さんも原田さんも、私も趣味を並べるのだ
が、足元にも及ばず、ついセイちゃん独演会。
自分からおしゃべりを取ると自分がなくなっち
ゃうと言ってもいた。
そんなセイちゃん節を聞きたくて来る。
by katodiary
| 2017-05-03 13:00
| 旅に出よう
|
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