2013年 01月 17日
京都・寺めぐり その3 |
祇王寺
その1 愛宕念仏寺はコチラ
その2 化野念仏寺はコチラ
大阪の桜宮高校の体罰問題が白熱してきた。橋下
市長が教師の全とっかえと体育課の入試中止を言
いだしたそうだ。バレー部、バスケット部は活動
の無期限停止も。これくらいやらないと変わらな
いから・・・というのだが、彼はなんでも政治で
かたづけようとしているね。生徒や受験生が迷惑
だろう。暴力をふるった教師や指導しなかった校
長などの処分、校内からあらゆる暴力をなくす対
策と宣言、それに毎日のチェックなどを父兄も含
めて行えばいいのではないか。
なぜ体罰がいけないのか、それを話し合って一致
点を獲得していくべきで、行政が一方的に罰を与
えていくのは「体罰」を加えることとそう変わら
ないのではないか。
それはそれとして、1月4日、まだ京都嵯峨野を歩いて
いる。化野念仏寺から祇王寺へ、途中で茶店があり、ニ
シン蕎麦をいただいた。
祇王寺はしずかな山里といった風情の中にあった。
祇王寺は尼寺であったそうだ。
元は法然上人が広めた浄土宗のお寺で往生院の中にあっ
た。以前の往生院は山の上から下までそうとうの寺域が
あったそうだが、次第にすたれ、塔頭である祇王寺だけ
が残っていたらしい。それも明治の廃仏棄釈によって一
度廃寺になり、明治28年に元府知事が別荘を寄付され
この地に移されたそうだ。
お庭には楓が植えられ、その下は苔がきれいに敷かれて
いる。
しかし、なにかいる。
拝観中の皆さんがざわめいて上を見ている。
わかりますか。
猿です。嵯峨野の山は自然が残っている証拠ですね。
木の上にじっとしているかと思うと、細い枝の先に行き
隣の木にジャンプして楓の林を我がものとしています。
この猿は楓の実を食べていましたが、15分くらいで山
へ戻って行きました。
お庭は尼寺らしく、ボタンの花に和傘がかけてあったり
なんとも京都っぽいなと思わせます。
茅葺の小さな元別荘が祇王寺の本堂で、お仏間といった
ほうがいいかもしれません。
入口に水琴窟がおかれ、妙なる音を奏でていました。
本尊大日如来
左・祇王の妹の祇女 右・仏御前
祇王
昨年のNHKの大河ドラマで平清盛をやってましたが、私
は画面が汚いので見ませんでした。
あの平清盛が愛した白拍子(歌手兼踊り子)が祇王(ぎおう)
で、祇女はその妹。のちに仏御前(ほとけごぜん)が現れ、
清盛の寵愛は移ってしまう。
祇王と祇女は母とともに都を離れ、嵯峨野の山寺で庵を結
ぶ。
祇王が館の障子に残した歌を見た仏御前は考え込む。
萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
いずれか秋に あわではつべき
しばらくして、尼寺の戸をたたくものがある。
それがあの仏御前。人の世の無常を悟った彼女は剃髪し
た尼の姿であった。
・・・と寺のリーフレットにある。
しばし、平安時代の美女尼さん達に手を合わせた。
隣に控えの間があり、吉野窓がしつらえてあった。
祇王寺のお庭は手入れが行き届き、ここでお茶でもいただ
けたら最高だなーと思わせた。
鎌倉の報国寺さんのような抹茶にようかんで500円でい
かが?
お寺の拝観も終わりのころ、出口付近にしきりに野鳥がき
ていた。地面ちかくにバードフィーダーが吊るされてあり、
それをついばんでいるのはヤマガラだった。
けっこう良く撮れてますね。
自然豊かで、美しく手入れされているお庭があり、やさし
い雰囲気のする祇王寺は春の桜、初夏の新緑、初冬の紅葉
のころに何度も来てみたい寺である。
その1 愛宕念仏寺はコチラ
その2 化野念仏寺はコチラ
大阪の桜宮高校の体罰問題が白熱してきた。橋下
市長が教師の全とっかえと体育課の入試中止を言
いだしたそうだ。バレー部、バスケット部は活動
の無期限停止も。これくらいやらないと変わらな
いから・・・というのだが、彼はなんでも政治で
かたづけようとしているね。生徒や受験生が迷惑
だろう。暴力をふるった教師や指導しなかった校
長などの処分、校内からあらゆる暴力をなくす対
策と宣言、それに毎日のチェックなどを父兄も含
めて行えばいいのではないか。
なぜ体罰がいけないのか、それを話し合って一致
点を獲得していくべきで、行政が一方的に罰を与
えていくのは「体罰」を加えることとそう変わら
ないのではないか。
それはそれとして、1月4日、まだ京都嵯峨野を歩いて
いる。化野念仏寺から祇王寺へ、途中で茶店があり、ニ
シン蕎麦をいただいた。
祇王寺はしずかな山里といった風情の中にあった。
祇王寺は尼寺であったそうだ。
元は法然上人が広めた浄土宗のお寺で往生院の中にあっ
た。以前の往生院は山の上から下までそうとうの寺域が
あったそうだが、次第にすたれ、塔頭である祇王寺だけ
が残っていたらしい。それも明治の廃仏棄釈によって一
度廃寺になり、明治28年に元府知事が別荘を寄付され
この地に移されたそうだ。
お庭には楓が植えられ、その下は苔がきれいに敷かれて
いる。
しかし、なにかいる。
拝観中の皆さんがざわめいて上を見ている。
わかりますか。
猿です。嵯峨野の山は自然が残っている証拠ですね。
木の上にじっとしているかと思うと、細い枝の先に行き
隣の木にジャンプして楓の林を我がものとしています。
この猿は楓の実を食べていましたが、15分くらいで山
へ戻って行きました。
お庭は尼寺らしく、ボタンの花に和傘がかけてあったり
なんとも京都っぽいなと思わせます。
茅葺の小さな元別荘が祇王寺の本堂で、お仏間といった
ほうがいいかもしれません。
入口に水琴窟がおかれ、妙なる音を奏でていました。
本尊大日如来
左・祇王の妹の祇女 右・仏御前
祇王
昨年のNHKの大河ドラマで平清盛をやってましたが、私
は画面が汚いので見ませんでした。
あの平清盛が愛した白拍子(歌手兼踊り子)が祇王(ぎおう)
で、祇女はその妹。のちに仏御前(ほとけごぜん)が現れ、
清盛の寵愛は移ってしまう。
祇王と祇女は母とともに都を離れ、嵯峨野の山寺で庵を結
ぶ。
祇王が館の障子に残した歌を見た仏御前は考え込む。
萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
いずれか秋に あわではつべき
しばらくして、尼寺の戸をたたくものがある。
それがあの仏御前。人の世の無常を悟った彼女は剃髪し
た尼の姿であった。
・・・と寺のリーフレットにある。
しばし、平安時代の美女尼さん達に手を合わせた。
隣に控えの間があり、吉野窓がしつらえてあった。
祇王寺のお庭は手入れが行き届き、ここでお茶でもいただ
けたら最高だなーと思わせた。
鎌倉の報国寺さんのような抹茶にようかんで500円でい
かが?
お寺の拝観も終わりのころ、出口付近にしきりに野鳥がき
ていた。地面ちかくにバードフィーダーが吊るされてあり、
それをついばんでいるのはヤマガラだった。
けっこう良く撮れてますね。
自然豊かで、美しく手入れされているお庭があり、やさし
い雰囲気のする祇王寺は春の桜、初夏の新緑、初冬の紅葉
のころに何度も来てみたい寺である。
by katodiary
| 2013-01-17 13:19
| 旅に出よう
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