2014年 12月 26日
三都物語 ②奈良 |
奈良は日本で一番古い都である。
その奈良でもっとも古い歴史が刻まれた場所は明日香であろう。
蘇我馬子や聖徳大使などの活躍したずっと前から、そこは豪族
達が各地との覇権争いを勝ち抜き、唯一最高の勢力となり、日
本のいしずえを築いた場所である。
岐阜で1泊したあと、昼過ぎには近鉄かしわら神宮前に着く。
レンタル自転車で回ってみたいのは、橘寺、飛鳥寺、石舞台古
墳、高松塚古墳・資料館などである。
ただし、雨になるかもしれず、そのときはタクシーにお願いし
てしまう。
その日は暮れるまでゆっくり回ってみたい。
宿はかしわら観光ホテル。
翌日はご近所にある久米寺、近鉄線で少し行った当麻寺(たい
までら)を訪ねてみたい。当麻寺は中将姫伝説で有名な浄土信
仰のお寺だ。
藤原のなんとかという右大臣の娘として生まれた姫が、母に死
に別れ、後添いの継母から苛められ、最後は殺されそうになる
ところを山に乳母と逃れる。
なんとかは突然の娘の失踪のわけも知らず、何年も経ったのち
の鷹狩りのとき偶然に山中で娘を見つける。
娘を都に連れ帰ると、かしこきあたりから後宮に入るよう望ま
れるが、娘は母の菩提を弔いたいと、髪をおろして尼になるこ
とを祈るばかりであった。
やがて奈良の当麻寺に入山することを許され、仏道修行三昧の
生活に入る。
ある日、熱心に祈る中将姫の枕元に菩薩があらわれ、蓮の糸で
曼荼羅を織るように話す。
苦心して蓮を集め、糸を井戸で洗うと美しい色に染まったとい
う。
夜になると天女たちが降りてきて、姫と一緒に曼荼羅を織り始
めた。そして一晩で観無量寿経の曼荼羅を織り上げた。
出来上がった曼荼羅を寺に奉納すると、西の空が明るく輝き、
阿弥陀如来をはじめとする二十五菩薩が来迎され、生きたまま
西方極楽浄土に向かった・・・。
姫が織ったとされる蓮の曼荼羅は寺に伝わり、国宝であるが、
現在本堂で見られるのはレプリカである。
秋のお彼岸には、寺の境内で阿弥陀仏や二十五菩薩の仮面を
かぶっての練供養がにぎやかに繰り広げられる。
ここは奈良の都の西方で、二上山(にじょうさん)のふもと
に当たる。
夕日が山の上に傾くと浄土の光のように見えたかもしれない。
奈良での二日目の夜は、奈良市内のホテル。
その奈良でもっとも古い歴史が刻まれた場所は明日香であろう。
蘇我馬子や聖徳大使などの活躍したずっと前から、そこは豪族
達が各地との覇権争いを勝ち抜き、唯一最高の勢力となり、日
本のいしずえを築いた場所である。
岐阜で1泊したあと、昼過ぎには近鉄かしわら神宮前に着く。
レンタル自転車で回ってみたいのは、橘寺、飛鳥寺、石舞台古
墳、高松塚古墳・資料館などである。
ただし、雨になるかもしれず、そのときはタクシーにお願いし
てしまう。
その日は暮れるまでゆっくり回ってみたい。
宿はかしわら観光ホテル。
翌日はご近所にある久米寺、近鉄線で少し行った当麻寺(たい
までら)を訪ねてみたい。当麻寺は中将姫伝説で有名な浄土信
仰のお寺だ。
藤原のなんとかという右大臣の娘として生まれた姫が、母に死
に別れ、後添いの継母から苛められ、最後は殺されそうになる
ところを山に乳母と逃れる。
なんとかは突然の娘の失踪のわけも知らず、何年も経ったのち
の鷹狩りのとき偶然に山中で娘を見つける。
娘を都に連れ帰ると、かしこきあたりから後宮に入るよう望ま
れるが、娘は母の菩提を弔いたいと、髪をおろして尼になるこ
とを祈るばかりであった。
やがて奈良の当麻寺に入山することを許され、仏道修行三昧の
生活に入る。
ある日、熱心に祈る中将姫の枕元に菩薩があらわれ、蓮の糸で
曼荼羅を織るように話す。
苦心して蓮を集め、糸を井戸で洗うと美しい色に染まったとい
う。
夜になると天女たちが降りてきて、姫と一緒に曼荼羅を織り始
めた。そして一晩で観無量寿経の曼荼羅を織り上げた。
出来上がった曼荼羅を寺に奉納すると、西の空が明るく輝き、
阿弥陀如来をはじめとする二十五菩薩が来迎され、生きたまま
西方極楽浄土に向かった・・・。
姫が織ったとされる蓮の曼荼羅は寺に伝わり、国宝であるが、
現在本堂で見られるのはレプリカである。
秋のお彼岸には、寺の境内で阿弥陀仏や二十五菩薩の仮面を
かぶっての練供養がにぎやかに繰り広げられる。
ここは奈良の都の西方で、二上山(にじょうさん)のふもと
に当たる。
夕日が山の上に傾くと浄土の光のように見えたかもしれない。
奈良での二日目の夜は、奈良市内のホテル。
by katodiary
| 2014-12-26 18:00
| 旅に出よう
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