2017年 08月 21日
岐阜の旅⑦鵜飼 |
が、まだ旅は8月11日である。
なかなか、岐阜の旅の振り返りが終わらない。
そんな中で、夏の甲子園大会で埼玉代表の花咲徳栄が準決
勝まで勝ち進んでいる。あと2勝だ。埼玉に悲願の夏の優
勝旗を持ってきてほしい。
さて、関市で鮎を味わって、車を岐阜市内へと走らせた。
高速を使わずに、JR岐阜駅前のホテルまで来れた。
ホテルはコンフォート、快適という名前だ。5000円で
朝食付きだ。
風呂に入ってサッパリしてから、コンビニで海苔巻やビー
ルを買い、駅前からバスで長良川に向かった。
鵜飼船の事務所で予約名を言うとさるびあ丸を案内してく
れた。18時45分の出船だ。
船頭はやや申し訳なさそうに、台風5号の雨で川の水量が
多く、今夜は付け見せとなりますと言った。
付け見せとは、船を川岸につなぎ、その前を鵜飼舟が漁を
しながら通り、それを見るということだ。
ふだんはどうかというと、漁をしている鵜飼舟に並行して
観光船が近づいては見るという方法だ。
ま、どっちでもいいかと思っていると、船頭はまた言う。
それでも昨日とおとといは中止でしたから、今晩まだ水が
多いのにやるという鵜匠さん達の気持ちを汲んであげてく
ださい。
そうなの?
観光船の出船まで20分もあるが、飲食OKということで、
弁当を食べつつ飲んで過ごす。
ようやく出船という寸前に、どやどやと母子連れ集団が総
勢16名くらいで賑やかにやってきた。
さるびあ丸には合計26名の客が入った。
大人は3100円、小人は1550円だから本日の売上は、
サァ出航である。船は上流に向かう。
薄暮の長良川を進む。
すると、なにやらあやしげな屋根舟が前にいる。
浴衣姿の若い娘さんたちが踊っているではないか。
ハハァ、観光気分を盛り上げようとしてくれているんだな。
さらに進むと多くの観光船が左岸に留まっていた。川の左岸と
いうのは上流から見て左手である。
我々の船も同じように左岸に沿って泊まり、副船頭役の若いし
が錨を投げて降ろした。
船頭が言う。
7時半に始まります。その時、花火が上がって、鵜飼舟が6艘
並んでやってきます。
今の時刻は7時だ。
えーッ?まだ、30分もあるの?
次から次から左手の下流から船がやってきて、我々の右手の上
に留める。
フーン。じゃあ最後に出る船が一番、待ちが少ないんだ。たし
か、最後の出船は19時15分だったか。
じっと待つ、いやビールを飲み、焼き鳥を食べながら待つ。
あと、やることもないので船頭に質問する。
ウは茨城産でしたよね。それも海鵜。
ハイ、川鵜はダメです。小さくて体力がないのと、性格が悪く
て・・・
前に座って弁当を食べていた家族連れも質問する。
鵜は鵜飼が終わった夜はどこに置いておかれるんですか。
鵜匠の家です。終わったら池に入れられて、のんびりできます。
ご飯もそこですか。
ご飯は鵜飼しているときに小さいのが喉から食べられます。ひ
もを食道の入口に締めていますが、緩くしていて小さい魚はエ
サとして食べてます。魚は鮎ばかりでなく、ハヤとアマゴとか
たくさんの種類の魚です。鮎はその中の一部です。
鵜匠さんは国家公務員なんですか?
そうです。宮内庁の職員ですが、国から送られたのではなくて
元々の鵜匠さん達が国から身分とお金をもらって伝統を保って
いるんです。
鵜飼で獲った鮎は高級品なのですか。
ハイ、一般の市場には出ません。なぜかというと、網で獲った
り釣ったりすると傷ができて、鮎はもともと弱いので痛んでし
まいやすいのです。
鵜飼はいつまでありますか。
分かりません。いつまでも続いてほしいと思います。
イエ、冬もやってますか?
あァ、10月15日が最終日です。
冬は鵜匠さんたちはなにしているんですか。
まァ、のんびりと・・・。私たちも秋になると遊びに行きます。
1年を半年で過ごせるいい仕事です。
いろいろ聞く。
また下のほうから屋根船と女の子たちがやってくる。
時間をつぶすのにけっこう苦労する。
7時半。いよいよ鵜飼の始まりだ。
上流にオレンジ色の火が見えてきた。
船頭はまた言う。
花火が4発上がります。ぜったい5発は上がりません。なぜかと
いうと重大な事情があるのです。
???
なんだろう。
花火が上がった。1発、2発、3発、4発・・・
ここで誰しももう1発上がんないかしら・・・と思う。
いや、やはり上がらない。
船頭がまた言う。
ほらね。その重大な事情というのは、予算がないからなんです。
鵜飼が始まった。
上流から6艘の船が篝火を焚いてやってくる。
遠くてなにも見えない。
川の流れが急で、舟が速い。
ときどき、鵜が見えて、可愛いッという声も聞こえるのだが、
カメラのレンズからはなにも見えない。
ましてや、鵜が引き上げられて魚を出すところなんぞは全く。
なので、Youtube を探してみた。
このビデオにあるように、岐阜金華山城の真下を流れる長良川
で鵜飼は行われている。
また機会があったら、一番遅い出船で、川の水量が少ないとき
に見たいと思った。
バスで岐阜駅に戻り、ホテルに帰った。
明日は八ヶ岳の西と東の天狗岳に登ることにしている。
by katodiary
| 2017-08-21 12:45
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