2020年 07月 16日
藤井棋聖誕生 |
藤井七段が渡辺三冠を破り、棋聖位を獲得
した。3勝1敗であった。
渡辺棋聖も負けた第2局の矢倉戦に誘導し
研究の9六歩を指したが、藤井クンの2度
目の金上がり、(前回は5四金、今回は3
四金)が出て、いつの間にか形勢が藤井
七段に傾いていった。
おととい行われた王位戦でも、藤井七段は
相手の王を左右挟撃して優位を築いていく。
相手の攻めの緩い時にサッと、一手忍ばせ
てその手が数十手先に実に有効になってし
まう。今回は8八歩、桂取りの歩であった。
そして8六桂、王さんが7八に上がれない
待ちゴマであった。そして、4筋5筋の飛
車と金を攻めていく。
王様が動く隙間をふさいで攻めるので、相
手は実に忙しい。
渡辺さんにしてみれば、モノすごく強い将
棋ソフトと対戦している感じであったろう。
ライブで感想戦を見たが、前棋聖は、どこ
が悪かったのか最後まで分からないようだ
った。
彼の失敗は8八歩を打たれた後、すぐ7八
王と上がり、8九歩成(桂を取る)に同飛
(2九の飛車が王さんが上がったので回れ
る)と守れば玉が広くなって、優勢であっ
た。これは解説のプロの局後の感想。
渡辺さんはその時に攻め合う手順を選んだ
が、攻守の読みの深さで、新棋聖に及ばな
かったと思う。
藤井棋聖おめでとう。
by katodiary
| 2020-07-16 20:54
| うつつの中で
|
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